卵子提供プログラム

卵子提供プログラムとは、子宮には問題ないが、病気や卵子の老化などの理由で妊娠をするための卵子を作ることができない方に、第三者のドナーより卵子を提供してもらい体外受精したのち、その受精卵(胚)を移植する治療のことです。

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エンジェルバンクで行っている卵子提供プログラムは、顕微授精・凍結胚移植(ICSI/FET)と言われる高度生殖医療(ART)の一つです。卵子ドナー(卵子提供者)から卵子を採取し、採卵した卵子をラボで夫の精子と体外受精させ受精卵(胚)を作り、培養器内で5~6日程度培養させ、胚盤胞になった段階で一時凍結保存します。その後妻(卵子受領者)のホルモンの状態を整え、子宮の準備ができた段階で、凍結胚を解凍し胚移植する不妊治療で、一般的な体外受精のプロセスと同様に妻自身が妊娠そして出産します。
出産されたお子様は、依頼者ご夫婦の実子として戸籍に載ることになります。

   *受精卵の凍結保存は、マイナス196度の液体窒素で瞬間凍結し解凍する「ガラス
  化法」で行います。

   *卵子提供プログラムの成功率を上げるため、着床前診断プログラムの併用を推奨
  しています。 

適応する方

 ・先天的に卵巣に異常がある方
 ・腫瘍やがんで卵巣を摘出、ターナー症候群、子宮内膜症などの病気の方
 ・卵巣機能の低下(加齢による卵子の老化)
 ・早発閉経や自然閉経した方 

日本国内では、法整備が進んでいないことや日本産科婦人科学会の会告もあり、医療機関の多くで卵子提供を受けるのは厳しいと言えます。卵子提供を受けるためには、JISART(日本生殖補助医療標準化機構)によるガイドラインに沿う必要があり、親族や知人に卵子提供者がいなければいけないなどの条件があります。しかも卵子提供を実施できる指定の医療施設が少ないなどの課題もあり、これまでに数十件程度の実施例しかありません。またこのJISARTのガイドラインによって、匿名の第三者からの卵子提供は受けられず、加齢による卵子の老化を理由に受けることもできません。

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卵子提供プログラムの進め方

1、 当ホームページよりメールでお問い合わせ
2、 エンジェルバンクへのご相談(無料)
    遠方の方は、電話・メール等でも行いますので、お気軽にご連絡下さい。
3、 カウンセラーおよびスタッフとの個別面談(要予約・有料)
    具体的ご希望をお聞きし、対応できるプログラムの内容や料金についてカウン
         セリング致します。お問い合わせよりお申し込み下さい。
4、 プログラムへの申込み、ご契約、申込金の支払い、卵子ドナーの選択
    概算見積書の提示、契約内容のご説明・確認を致し、契約書を作成致します。
    登録済のドナーから、経歴・写真などを参考にドナー候補者をお選び下さい。
5、 プログラムおよび渡航スケジュールの確認、プログラム費用の支払い
6、 プログラム(1)
    現地病院にて検査および採精、ご夫婦での渡航
7、 プログラム(2)
    ドナーが採卵のため渡航
    ラボにおいて、凍結保存されてあった精子と体外受精し受精卵へ
    胚盤胞になった段階で着床前診断・・・OP
8、 プログラム費用および医療費の支払い
9、 プログラム(3)
    胚移植のため渡航(奥様のみでの渡航も可)
10、帰国後、妊娠判定
11、妊娠期間を過ごし、国内の産婦人科病院にて出産

エンジェルバンクでは、海外の実績ある医療機関と提携した卵子提供プログラムを提供致します。安全確実に海外での医療サービスが進められるよう、国内医療機関や現地スタッフ共にサポート体制を整えています。 なお海外でのプログラムは、現地日本人スタッフがサポート致しますので、日本語だけでプログラムを受診することが可能です。

またエンジェルバンクでは、卵子ドナーバンクを国内で運営しており、約250名の日本人ドナーボランティアにご登録して頂いています。登録しているドナー候補者は、卵子提供プログラムの実施前に、日本国内の医療機関において様々な項目の検査を行い、年齢、既往歴、喫煙歴、ご家族等についての内部基準を設け、卵子ドナーをお願いして問題ない方のみをご紹介しています。 

オンラインでの個別面談(無料)は、お問い合わせよりお申込み下さい。